Tech
光ファイバ及び空間分割多重化技術を利用し, 1ドット単位で強力な指向性を持たせた光ファイバ3Dディスプレイの実現可能性を検討した.
光学設計に生じる色収差や円形開口回折の影響を考慮し, 人の視野角に合わせた曲面スクリーンを設計した.
Comment
検討の結果, 数十万本の光ファイバと数十万個のマイクロレンズを用いて解像度10[dpi]程度のディスプレイが実現できる可能性があることが判明した.
本来は実装まで考えていたが断念した. 当たり前である.
皆, 真面目に光通信を研究している研究室内でこんな研究を1人やらせてもらってた私は頭がおかしかったと思う.
快く協力していただいた先生方には頭が上がらない.
あとがきではあるが, もう少しまともな光学設計を取り入れ, 光ファイバの多重化技術を応用できれば現実的なディスプレイが実現可能であると考える.
今後に期待である.